ステーブルコインの決済速度、ブロックチェーンで大きなばらつき
ステーブルコインは登場時、決済革命として期待されていました。しかし実態は、従来型銀行システムより大幅に高速化しているものの、利用するブロックチェーンによって決済時間に大きなばらつきが生じています。ソラナ上のUSDCは約400ミリ秒で確認される一方、アービトラムでは約3分、ベースでは3〜9分かかります。プルームやZKsync Eraなどのチェーンでは30分以上を要することもあります。また、ステーブルコイン供給の圧倒的大多数を占めるイーサリアムでは、USDt(USDT)1件の取引にかかるガス代が2〜3ドルに急騰することがあります。
決済の遅延や予測不可能な手数料は、消費者の利便性低下やeコマースでの購入中止につながります。金融取引では1ミリ秒の遅延が利益を左右する可能性があり、これらの問題は最終的に一般ユーザーへのコスト上昇として波及します。業界はこの課題に対応する動きを進めており、テザーは決済特化型ブロックチェーン「Plasma」を、サークルは独自の決済ネットワーク「Arc」を発表しています。また、決済大手StripeはParadigmと共同で独自チェーン「Tempo」を構築中です。ただし、これらの目的特化型チェーンが開放的で相互運用性を備えたものになるか、それとも競合他社を排除するものになるかが重要な課題となっています。