米国債不足でステーブルコイン需要が高まる、NBER研究が指摘

出典: NADA NEWS

米国債不足でステーブルコイン需要が高まる、NBER研究が指摘

全米経済研究所(NBER)の研究によると、分散型金融(DeFi)のレンディングプールに預け入れられたステーブルコインは、従来の安全資産に近い性質を強めており、投資家の需要は米国債市場の動向と密接に連動しています。論文「暗号資産エコシステムにおける安全性への需要」では、投資家がステーブルコイン預金を、安全性と流動性を備えた「通貨に近い金融商品」とみなす傾向が強まっていることが指摘されています。実証分析では、米国債プレミアムが1標準偏差上昇するとステーブルコイン預金のプレミアムが約0.63ポイント上昇し、米国債の供給が不足すると約0.73ポイント上昇することが分かりました。

ステーブルコインの総供給量は2026年5月に約3220億ドルでピークを付け、6月から7月にかけてやや減少したものの、調整後の月間取引高は約1兆8000億ドルに達しています。しかし研究者らは、政府が発行する米国債とは異なり、ステーブルコイン預金にはスマートコントラクトの脆弱性、ディペッグなどのリスクが存在すると警告しています。4月18日のKelp DAOのエクスプロイト後、Aaveでは458億ドルから257億ドルへの大規模な資金流出が発生し、市場の混乱時には米国債市場との連動性が大幅に弱まることが確認されました。