オンチェーン化で金融の競争軸が変わる
シンプレクスのWeb3事業を統括する三浦和夫氏は、オンチェーン化をブロックチェーンを用いた個人・企業・国をまたいだデジタル変革と定義しています。従来のDXが企業内の業務改善に留まるのに対し、オンチェーン化は異なる主体間の資産や権利のやり取りを効率化する基盤になると述べています。
金融のオンチェーン化により、仲介機能はブロックチェーンに代替され、金融機関の競争軸は「つなぐこと」から「ユーザーへどのような価値を提供するか」へ移行します。与信力、流動性提供力、魅力的な金融商品開発力、投資助言力といった直接的価値提供能力が差別化の源泉になります。
AIとオンチェーンの融合により、ウォレットに蓄積された個人データをAIが参照できるようになり、ユーザーの最適な選択肢提示が可能になります。また少額決済の容易化により、使った分だけ支払うモデルが広がり、無駄な継続支払いが減少します。同時に合理化が進むほど、非合理的な「好き」で選ばれるサービスが競争の鍵になると三浦氏は指摘しています。