AIエージェントによる預金流出リスク、アポロが警鐘
米資産運用大手アポロ・グローバル・マネジメントのチーフエコノミスト、トルステン・スロック氏は、「ミューズ」などのエージェント型AIアシスタントが家計の現金を高利回り口座へ自動的に移し替える可能性があり、銀行の取り付け騒ぎにつながりかねないと指摘しました。全米の普通預金口座の平均金利は0.1%にとどまる一方、フィンテック企業は3.3%から5.0%の利回りを提供しており、AIエージェントがこの金利差を活用する恐れがあるとしています。
すべての家計がAIエージェントを使用した場合、銀行は融資の原資となる低コストの預金を大量に失う可能性があり、金融システム全体が影響を受けるとの見方を示しました。現在、ステーブルコインを用いてAIエージェントが自律的に対価を支払う仕組みとして、オープン規格の決済プロトコル「x402」が存在します。運営元によると、このプロトコルは直近30日間で約7,500万件、約2,400万ドルの決済に達しているとされる一方、ブロックチェーン分析企業TRMの分析では、複数のサービスを横断して支払う「真のエージェント取引」は全体のごく一部にとどまるとされています。x402ファウンデーションの正式発足は2026年7月14日で、発足時点の参加団体は40程度でしたが、その後50を超える規模に拡大しています。