SAPとGalaxy、ステーブルコイン普及が日常業務に統合
CircleがSAP系企業と連携し、米ドル建てステーブルコイン「USDC」とユーロ建ての「EURC」をSAPのクラウドERPに組み込む一方で、サムスンは米国の対象Galaxy端末約8200万台でSamsung WalletからのUSDC国際送金を可能にしました。これにより、ステーブルコインが暗号資産の専門領域から企業業務と個人の日常生活へ浸透し始めています。
企業向けではSAPの財務担当者が、普段使っている業務システムから直接USDCやEURCを送受信でき、暗号資産取引所や専用ウォレットの操作が不要になります。海外仕入先への支払いやグループ会社間の資金移動、売掛金決済といった通常の企業財務で利用でき、承認や権限管理といった既存の業務フローにも対応します。個人向けではGalaxy利用者がSamsung Walletからブロックチェーン技術を意識することなくUSDCを海外の対応ウォレットへ送金でき、60カ国を超える銀行口座への国際送金も可能になります。
ステーブルコインの真の普及とは、人々が意識的に選択することではなく、既存のサービスの中でいつの間にか使われるようになる状態ではないかと筆者は考察しています。利用者にとって重要なのは、「ステーブルコインの仕組み」ではなく、「いつもの場所から使えるのか」という点です。