スウェーデン、デジタルクローナ導入を再検討 ECBのデジタルユーロ計画を背景に
スウェーデン中央銀行のリクスバンクは、10月7日に議会財務委員会宛の書簡を公表し、デジタルクローナの導入に向けた法整備の準備を開始するよう議員らに促しました。これは3年前に政府の調査がデジタル通貨の必要性が不十分と結論付けた後の立場転換です。
リクスバンクが準備を求める背景には、欧州中央銀行(ECB)が2027年にデジタルユーロのパイロットを計画し、2029年の公開開始を予定していることがあります。同行はスウェーデンの決済システムが、これに対応するデジタル版通貨がなければ競争力を失う可能性があると指摘しています。また、米ドルペッグのステーブルコインなど外貨建てステーブルコインの利用拡大を長期的な懸念事項として挙げており、近い将来のリスクは限定的とみているものの、「外貨建てステーブルコインが支払い手段として魅力的とみなされれば、スウェーデンクローナの使用はスウェーデン国内においても圧力を受ける可能性がある」と述べています。
リクスバンクはデジタルクローナの導入に、立法変更に要する時間を除いて最低5年を要すると見積もっており、この理由から、スウェーデンが最終的にCBDCの導入を断念した場合であっても、法的準備を今から進めることを勧告しています。