伝統金融の知見をオンチェーン金融へ、SCSKが語る実装の課題
住友商事グループの総合ITサービス企業SCSKは、米Circleのレイヤー1ブロックチェーン「Arc」の稼働開始に際し、住友商事の参画に伴うノード構築を担当しました。同社は金融犯罪対策システム「BankSavior」を全国80社以上に導入するなど、伝統金融の安全性確保を長年支えてきた企業です。オンチェーン金融領域への本格参入について、同社プロジェクトリーダーの服部来希氏は「新しい金融の形として登場したオンチェーンの金融も、安全性を担保しながらカバーすべき領域だと考えています」と述べています。
同社が力を入れるのは、日本の法制度や商慣習に合わせた金融犯罪対策の展開です。海外ベンダーが先行するKYT(Know Your Transaction)ツールとは異なり、疑わしい取引の届出対応やオンライン・オフラインのKYC情報連携といった点で、既存金融の実務経験を活かせる部分があるといいます。また海外経費支払いをステーブルコインで行う社内実証では、ウォレット管理やアカウント開設の手続きが会計実務に新たな負荷をかけることが判明しました。資金移動業の「100万円の上限規制」も企業間決済の制約になるとしています。