ECB総裁がバイナンスのEUライセンス取得を個人的に阻止
欧州中央銀行(ECB)総裁のクリスティーヌ・ラガルド氏が、仮想通貨取引所バイナンスによるMiCAライセンス取得を個人的に阻止していたことが報じられました。ラガルド氏はデジタルユーロ計画の保護とドル建てステーブルコインの欧州での台頭への警戒から、ギリシャの規制当局に働きかけていたとされています。バイナンスは5月末にMiCAライセンス取得を目前としていましたが、ギリシャの規制当局がESMAの委員会に承認の方針を伝えた翌日に、ラガルド氏がミツォタキス首相に承認しないよう要請していたとのことです。
MiCAの下でライセンス審査を担うのは加盟国の規制当局であり、ECBに公式な認可権限はありません。ただし、ラガルド氏は気候変動や政治問題など金融政策以外の分野にも度々関与してきており、バイナンス排除の動きもその一環とみられます。バイナンスはその後、「見解の一致が得られない」として難色を示され、6月中旬に自ら申請を取り下げました。一方で、バイナンスはEU域内の一部顧客への対応をアブダビ拠点の法人経由で続けており、別の加盟国での免許再取得を目指している模様です。