企業の資金管理を変えるステーブルコインとトークン化ファンドの組み合わせ
Fireblocksの日本法人営業責任者・牧野剛氏と三井住友信託銀行の多治見和彦氏が、9月28日のイベントでステーブルコインとトークン化ファンドによる企業の資金管理の変革について語りました。ステーブルコインの月間処理量は400億ドルを超え、四半期ベースではB2B決済が760億ドルに達しており、投機ではなく実際の企業資金が動いているとされています。
企業がステーブルコインを大量保有する際の課題として、保有しているだけでは利息がつかない点が挙げられます。そこで利回りのあるトークン化ファンドを保有し、決済時にステーブルコインへ換えるという運用が提案されています。通常の投資信託はT+2の換金期間がかかりますが、流動性が高まればT+0が可能になり、アトミックセトルメント(同時決済)でぎりぎりまで利回りを得られる見通しです。
24時間動く金融環境での鍵管理やAIを活用した業務自動化についても議論されました。両氏は実装に向けて、会計監査への対応や業務フローの整理、財務部門と情報システム部門のどちらが担うかという権限の整理が重要であると指摘しています。国内市場の成熟を待っていては遅いとして、外国籍ファンドをトークン化する計画を進めながら設計している段階とのことです。