バイナンス1兆円規模流出、ビットコイン急落で市場が動揺
暗号資産取引所バイナンスで日本時間30日朝、約63億ドル規模の仮想通貨が不正流出したとみられる事故が発生しました。イーサリアムの改善提案「EIP-7702」による権限委任の仕組みが悪用されたと考えられています。流出したUSDTやUSDCなどのステーブルコインについては、発行体による凍結措置が講じられています。
盗難資金の一部がレンディングプロトコルのAaveに流入し、大量のETH借り入れが行われたため、Aaveは新規預入・借入を一時停止する措置を実施しました。取引所別の売買動向では、バイナンスで顕著な売り圧力が確認され、市場参加者がバイナンスのリスクを警戒して資金退避を進めている可能性があります。
バイナンスに上場する主要銘柄のデリバティブ市場では、アルトコインを中心に未決済建玉(OI)の減少やポジション解消が進み、市場全体の流動性が低下しています。比較的小規模な売買でも価格が大きく変動しやすく、連鎖的な強制清算が発生しやすい状況となっており、市場の信頼回復に時間を要する可能性があります。